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「熟練した技術の継承。 -quadro-」

こんにちは!
ANTOM SIDE 桑名本店の伊藤です。
 
新元号「令和」に決まりましたね!
 
気持ちも新たに皆様に楽しんでもらえるよう
スタッフ一同引き続き頑張ります。
 
さて今回ご紹介したい商品は「近江晒し」という
伝統技法により作られたアイテムです。
 
「近江晒し」って何となる方が多いと思いますので
まずはその辺のご説明からさせて頂きます。
 

滋賀県愛荘町は、近江上布と呼ばれる布の産地として有名で、現在も布に関連した産業が盛んな地域でもあります。昔より近江上布は高宮布とも呼ばれ、越後縮・奈良晒・越中布とならび日本有数の布の産地だったようです。中でも高宮布は柔らかく高品質な布として有名です。その昔、彦根藩(滋賀県)から将軍徳川家への献上品としても高宮布が使われていました。このことからも高宮布が高級品であったことが分かります。高宮布は野洲晒し、又の名を近江晒しと言われる技術を用いて布を加工しました。木材など植物を燃やして出来た灰を水で溶かした灰汁(あく)をかけながら十日余り日光に晒し、大釜に入れて灰汁で焚き日光に晒すこと数回、最後に木臼でつき、水で洗ったうえ張り干して晒し上げたが、晴天数十日を要したといいます。灰汁には、布を白く漂白する効果と柔らかくする効果があると言われております。晒しとは生地を柔らかくしたり、染めやすくするために漂白したりすることで、その行程の歴史を見ていくと、とても重労働な作業だったことが分かります。高級品として珍重された理由は、着やすさや布の色など消費者の好みに合わせて労力を惜しまずに最高品質の素材を生産していたからでしょう。現在でも伝統の布の生産が続けられており、滋賀県の湖東地域の主要な産業となっているようです。いままでの技術や精神を継承しながらも、最新機器もうまく融合させ人々を魅了する繊維を今も開発し続けています。
 
quadroでは思いのこもった
この素材を丁寧に製品化しました。
 

 
ブランド : quadro
商品名 : omi bleached comfort shirt
ブライス : 17,000+tax
カラー : white / blue
サイズ : 2(M) / 3(L)
 
天然繊維の綿と麻を絶妙な配合でブレンドした糸を贅沢に使い作られたシャツです。晒しの行程にて時間をかけ丁寧に生地を揉み込むことで、味わいある細かなシワを作り出しました。自然な糸の表情を生かしながら、職人の高い技術によりさらに良い風合いに仕上がっています。近江晒し特有の素朴な生地の風合いが魅力的な1枚です。
 

 

 

 

 

 

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